今年度も、残すところ、あと一ヶ月となりました。四月には見ることが出来なかった、それぞれの子ども達の成長した姿が、保育園を彩っています。発表会には、本当に多くの保護者の皆様がお越しくださいました。子ども達にとって、ご家族の皆様の温かい眼差しが何よりもの力になったことと思います。まことにありがとうございました。
さて、先日、ある方から『ダンゴムシにも心はあるのか』という本を紹介いただきました。信州大学の森山徹先生が書かれた本です。森山先生は、大脳のないダンゴムシにも、心があることを世界で初めて科学的に証明した先生として、注目を集めています。森山先生は、危機的状況に置かれたダンゴムシの行動を分析し、機械なら同じことを繰り返すだけのところを、試行錯誤しそれぞれに個性ある行動を現すところに、ダンゴムシの心を認めています。保育園の子ども達も大好きな、あのダンゴムシにも、ちゃんと心があるという話は、とても温かい気持ちになれるものでした。
様々な命が、様々な心を持っていますが、小さな虫の心にも耳を傾けてゆける心を持っているのは、人間だけではないでしょうか。お釈迦様も、他の命の心を受け止めていくことの大切さを教えておられます。
発表会を終え、就学、進級に向かって、また一つ大きく成長した子ども達ですが、これからも、機械にはない命が持つ心の温かさをいっぱいに感じながら、素敵な大人に成長していってもらいたいものですね。