史上最も早い梅雨明けを迎え、夏本番の季節がやってきました。
仏教で説かれる言葉の一つに「澍法雨(じゅほうう)」というものがあります。仏様の働きを雨に喩えた言葉です。澍という漢字は、「潤う」や「注ぐ」という意味があります。「澍法雨」というのは、仏様の温かい教えの言葉が、まるで草木を潤す雨のように降り注ぎ、私達の心を癒やしてくださることを表現した言葉です。
雨が降り続く梅雨の季節は、活動が制限される人間にとっては、時に都合の悪い季節にもなります。しかし、あらゆる生き物にとって、なくてはならない水が、空から降り注ぐ季節というのは、あらゆる生き物を潤し癒やしていく、とても美しい季節ともいえるでしょう。
今年は、そんな美しい梅雨の季節が、史上最も短いものでした。雨に濡れながら美しく咲く紫陽花の花や、田んぼで鳴くカエルの声など、命が生き生きと輝いている素敵な景色も、もう楽しめないと思うと寂しいですね。
太陽が元気に輝く夏本番を迎えます。子ども達にとっては、暑い中にもワクワクする季節でしょう。子ども達と一緒に、暑い夏を楽しんでいきましょう。