コロナ禍の緊張が続く中、暑い夏の季節が過ぎようとしています。今年も様々な制限の中で、10月の大運動会へ向けた練習が始まります。過ごしやすくなっていく季節の中、子ども達の成長がいよいよ楽しみです。
さて、昨年、東北大学の川島隆太教授を中心とする研究グループが、スマホの使用時間が長い子どもの大脳に、発達の遅れが見られることを発表しました。川島教授は、5歳から18歳の子ども224名を対象に、3年間の脳の発達の様子をMRI装置を使って観察したそうです。すると、スマホの長時間使用が、子ども達の脳の成長を阻害していることが分かってきたといいます。毎日のように、スマホでインターネットを見る習慣がある子ども達の脳は、3年間、ほとんど成長していなかったそうです。これは、5歳からスマホを見る習慣があったとすると、8歳になっても、脳は、5歳のまま変わらないということです。日常の中に何気なく潜む危険に、はっとさせられたことでした。
やっぱり子どもというのは、たくさん泣いて、たくさん笑って、大人を喜ばせたり、心配させたり、その中でこそ、たくましく成長していけるものなのでしょう。機械ではなく、たくさんの人々や命ある者との関わりを大切に、泣いたり笑ったりの子ども達の姿を喜べる大人でありたいですね。
2022/8/30