今年度も、残すところ、あと一ヶ月となりました。今年の発表会は、4年ぶりに人数制限のない形で開催ができ、本当にたくさんのご家族の皆様にお越しいただきました。まことにありがとうございました。それぞれに成長した子ども達の姿を大切に受け止め、残りの一ヶ月も丁寧に過ごしていきたいと思います。
さて、先月の1月9日にアメリカのニューヨーク・タイムズ紙が、2024年に行くべき世界の52ヶ所を発表し、「皆既日食の道」が見られる北米、オリンピックを控えたパリに続いて、3番目に山口市が紹介されました。日本からは唯一の選出でした。山口市民にとっては、まだ実感が湧かない状況ですが、世界で3番目に魅力のある町ということですから、ものすごいことだと思います。
仏教で、お釈迦様が説かれたお経のことを、鏡に喩えられることがあります。これは、仏様のお言葉を聞くことによって、仏様ではない自分自身の有り様が明らかに映し出されていくからです。本当の自分というのは、自分ではなかなか分からないものだということでしょう。
町の魅力というのも、住んでいる者には、案外分からないものなのかもしれません。自分以外のものにばかりに目を向け、羨ましい思いを抱きがちな私達ですが、内に目を向けると、今まで気づけなかったたくさんの感動が、あちらこちらに溢れているかもしれません。
子ども達と一緒に、自分に今恵まれている様々なものに目を向け、たくさんの感謝の中で、喜びに満ちた日々を大切に過ごしていきましょう。
2024/2/29