園長からのひとこと【2016/03】

今年度も、残すところ、あと一ヶ月となりました。4月には見ることが出来なかった、それぞれの子ども達の成長した姿が、保育園を彩っています。発表会には、本当に多くの保護者の皆様がお越しくださいました。子ども達にとって、ご家族の皆様の温かい眼差しが何よりもの力になったことと思います。まことにありがとうございました。
さて、先日、2月22日は、「猫の日」だったそうです。テレビをつけると、盛んにそのことを放送していました。1987年に猫の日実行委員会が全国に公募をして、制定したそうです。猫というと、いつもマイペースに寝転んだり、まどろんだりしている幸せそうな姿が想像されます。しかし、以前、生んだばかりの子猫を死なせてしまった母猫が、動かなくなった子猫の傍から離れずに、一晩中、鳴き続けている姿を見たことがありました。あの呑気に過ごしている猫も、深い悲しみを背負っていくことがあるのですね。どんな命あるものにも、悲しみは訪れていきます。他人の悲しみに共感する心をインドの言葉で「カルナー」といいます。お釈迦様が、とても大切にされた言葉です。自分以外の事で悲しめる心を持てることは、人としてとても素敵なことだと思います。
発表会を終え、就学、進級に向かって、また一つ大きく成長した子ども達ですが、これからも、色んな人や生き物と共感できる心を大切に、素敵な大人に成長していってもらいたいものですね。

2016-03-01