梅雨が明けきれない中にも、セミの声が聞こえ始めました。今年の夏は、特に暑くなるそうです。熱中症や水の事故等に充分に気を付けて、暑い夏を元気に過ごしていきたいと思います。
さて、お釈迦様がご在世の時、お釈迦様に次のように尋ねた人がいました。「釈尊、あなたは、人々から敬われているが、私は、あなたを尊い人だとは思わない。なぜなら、あなたは、一日中働きもせず、托鉢をしながら自由にぶらぶらと過ごしているだけだからだ。私には、あなたが、ただ自由に遊んでいるだけのように見える。あなたの何が尊いというのか。」それに対して、お釈迦様は、次のように答えられました。「あなたは、毎日忙しく畑を耕しているのだろう。しかし、私も、毎日、自らの心を畑として耕しているのだ。本当の豊かさは心を耕すことで訪れるのだ。忙しさに追われて、心を耕すことを怠るものには、貧しさしか訪れないであろう。」
目の前のことに追われ、気が付けば、心身共に傷ついているということは、誰にでも経験のあることだと思います。夏は、暑い上に、子どもも大人も何かと忙しさに追われ、心身共に疲れる季節でもあります。心の変化によって、豊かにも貧しくもなる私達です。無理をせず、時には、子ども達と一緒にほっかりと心を耕す時間を持ちながら、暑い夏を楽しんで過ごしていきたいですね。