園長からのひとこと【2018/10】

暑かった夏の空気もやわらぎ、秋の訪れを間近に感じる季節になりました。保育園では、運動会に向けた練習が連日行われ、子ども達のはじけるような元気な姿が、園内に満ち満ちています。

さて、二年後の東京オリンピックに向けて、様々なスポーツ競技での日本人選手の活躍が、連日テレビや新聞を賑わせています。その中に、日本人男子初となる世界選手権での金メダルを獲得したバドミントンの桃田賢斗選手の活躍がありました。桃田選手は、二年前のリオデジャネイロオリンピックの直前に違法賭博が原因で、無期限の出場停止処分を受けました。様々な報道を見ていますと、二年前は金髪に派手な装飾品といった姿だったのが、今は、見た目だけでなく話しぶりも素朴な青年になったといいます。また、出場停止処分中に人知れず積み重ねた努力は、凄まじいものがあったそうです。

一生の中で何も過ちを犯さない人はいないでしょう。もしいるとすれば、それは仏様です。仏様でない人間は、必ず一度は、つまづき転んでしまうものです。しかし、夢を持って真面目に努力を積み重ねてきた人は、転んでも、またやり直せること、そして、挫折を力に変えてさらに成長していけることを桃田選手は教えてくれています。

子どもの運動会は、失敗したり、転んだり、泣いたりと様々な予想外のことが起こります。でも、それまで、一人ひとりが、色んな思いの中で積み重ねてきたそれぞれの頑張りは、決して無駄なものではありません。子ども達の頑張りを、みんなで受け止め讃えてゆける素敵な運動会になればいいですね。たくさんの温かい応援をお待ちしております。

2018-09-27