園長からのひとこと【2019/8】

遅い梅雨入りを迎え、すっきりしない天気が続いています。しかし、時折聞こえるセミの声が、本格的な夏が間もなく到来することを知らせています。

さて、先日の盆踊り大会では、雨の中、たくさんの保護者の方々にご協力をいただきました。おかげさまで、雨にもかかわらず、子ども達にとって、とても幸せな一日になったことと思います。ありがとうございました。

その盆踊り大会で、微笑ましい一幕がありました。今は中学生に成長した卒園児のお母さん方が、数人集まって談笑しておられました。口々に、こんなことをおっしゃっておられたのです。「私たちも、またやりたいねぇ」「頼まれたら、いくらでも手伝うよねぇ」「なんか、子どもが大きくなるって寂しいねぇ」

楽しそうにお店をお手伝いされている保護者の方々を目にして、なんとも言えない懐かしさと羨ましさを感じておられたようでした。

子育ては、苦労の連続です。しかし後から振り返ると、人生の中でこれほど幸せな日々はないのかもしれません。保育園時代の可愛らしい子どもと過ごす時間は、人生の中では、ほんのわずかな間だけです。自分のためではなく、愛する子どものために一生懸命になれる瞬間というのは、やはり人生の中での輝きではないでしょうか。

苦労したことが幸せに感じられるというのは、とても素敵なことだと思います。苦労の中にも、子ども達と過ごす一日一日に幸せを味わい、大切に過ごさせていただきたいものですね。

2019-07-30