新しい年が明けて、早くも一ヶ月が過ぎようとしています。先日は保育園にも雪が積もり、雪を見て喜ぶ子ども達の声が、明るく保育園を彩ってくれました。
さて、昨年の1月15日が、日本ではじめて新型コロナウイルスの感染者が確認された日だそうです。それから一年が過ぎ、私達の生活様式も一変してしまいました。特に大きく変わったものの一つとして、みんなが集まっての会食があります。コロナ禍の中、みんなが集まって会食する場ははばかられ、避けられるようになりました。
ある歴史学者の先生が、日本の中世社会における会食が、重要な儀式であったことを、ある雑誌に紹介されていました。中世社会では、人々が集まり共に食事をすることは、お互いの関係をより一層緊密にして、連帯感を育んでいく大切な儀式的行為だったそうです。昔の人々は、会食を、ただ楽しむものとしてではなく、人々の連帯感を生んでいくためになくてはならないものとして考えていたということでした。
現代の人々は、会食について、そこまで真剣に考えている人は少なかったでしょう。しかし、このような状況になってみると、人と繋がりを深める場が、私達にとって、どれほど大切なものであったかが知らされます。
まもなくコロナ禍で迎える初めての発表会です。子どもの輝く姿を通して、子ども、保護者、職員が温かく繋がりを味わえる発表会を目指しています。直接ご覧いただくことは叶いませんが、みんなが笑顔になれる映像をお届けしますので、楽しみにお待ちください。