風の冷たさが身に染みるようになりました。寒い冬の季節がやってきます。体調に気をつけながら、寒い冬の季節を楽しみましょう。
さて、先日、ある新聞の投稿欄に山口市の75歳の女性の文章が掲載されていました。それは、数十年前、10歳の娘さんと交わした会話を懐かしむものでした。一部を紹介します。
「雨が上がった。周辺の山々にモヤがかかり、上昇気流となって空へ続く。・・・『お母さん。あれは煙なんよ。』話し始めた。『あのね、山に住む仙人たちが、雨がやんだので一斉にご飯を炊き始めたの。だからね、見て見て、あっちからもこっちからもカマドの煙が出てるの』『空気中の水蒸気が』と言いかけてやめた。娘はお話を作るのが好きだった。時には読んだ本の中の主人公になったりもした。それを聞くのが楽しかった。娘の夢の世界は果てしなく広がる時もあった。なつかしい。」
とても心温まる文章で、何度も読み返してしまいました。子どもが描くキラキラした世界を共有できることは、親の人生にとって掛け替えのない宝物だと思います。キラキラした感性を持つ子どもと過ごせる時間は、過ぎてみますと、案外短いものだと感じます。子育ては苦労も多いですが、歳を重ねたとき、その時間は、きっとキラキラした素敵な宝物になっていくはずです。子どもと過ごす幸せな今の瞬間を、大切にしていきましょう。