今年度も、残すところ、あと一ヶ月となりました。発表会では、感染症対策にご協力くださり、まことにありがとうございました。感染者数が増加する中での開催となり、ご心配をおかけいたしましたが、子ども達の成長した姿を直接見ていただくことができ、有意義な会となりました。
さて、感染症の流行に加え、戦争の影がちらつくような混沌とした世界情勢になってきました。1400年前に聖徳太子が遺された有名なお言葉に「和をもって貴しとなす」というものがあります。「貴し」というのは、頭が下がる敬うべきものということです。それぞれが他人の気持ちに寄り添い、思い合う平和が保たれる姿は、けっして当たり前にあるものではなく、敬うべき貴いものであることを教えてくださったお言葉です。
子ども達が生きる時代が、穏やかであることを願わずにはおれません。人は、それぞれに異なる心を持っています。自分と異なる心に寄り添うことの大切さを学んでいく場は、子どもの頃の集団生活の中にあります。発表会で輝いた、それぞれの個性を大切に受け止め、仏様のお心の中で、みんながそれぞれを認め合えるような温かい日々を大切にしていきたいと思います。
寒い冬も間もなく終わりを迎えます。コロナ禍の中にあっても、みんな素敵な笑顔で進学・進級が迎えられるよう、保護者の皆様と手を取り合って大切に保育を進めていきたいと思います。引き続き、ご支援・ご協力をお願いいたします。