満開の桜の花もすっかり散り、新緑の美しい季節になりました。保育園では、新しい年度がスタートし、一ヶ月が経とうとしています。新入園の子ども達にも、素敵な笑顔が見られるようになりました。
さて、現在、保育園の園庭では、子ども達が、たくさんのダンゴムシを捕まえて遊んでいます。潰れないようにやさしく手で包み込んだり、過ごしやすいように草や葉っぱも一緒に虫かごに入れてあげたりする子ども達の姿は、とても微笑ましいものです。
信州大学の森山徹先生という方が、2011年に『ダンゴムシにも心はあるのか』という本を出版されています。森山先生は、大脳のないダンゴムシにも心があることを世界で初めて科学的に証明した先生として、この本で注目を集めました。森山先生は、危機的状況に置かれたダンゴムシの行動を分析し、機械なら同じことを繰り返すだけのところを、試行錯誤し、それぞれに個性ある行動を現すところに、ダンゴムシの心を認めています。小さなダンゴムシにも、喜んだり悲しんだりする心があるのです。子ども達の優しさも、きっとダンゴムシに届いていることでしょう。
小さな虫の心にも寄り添える、そんな優しさを持てることは、人として本当に素晴らしいことだと思います。忙しさに追われる日々の中にも、子ども達が見せてくれる素敵な姿に感動出来る瞬間を大切にしていきたいですね。