新緑が美しい季節になりました。これから梅雨の季節を迎えます。雨の季節ならではの美しさや楽しみも、子ども達と一緒にたくさん見つけていきたいと思います。
さて、先日、元お茶の水女子大学教授の内田伸子先生が書かれた、幼児教育に関する大変興味深い記事を目にしました。それは、家庭での絵本の読み聞かせが、子どもの語彙力に大きな能力差を生み出していくというものでした。内田先生は、文字の読み書きの早期教育よりも、家庭での絵本の読み聞かせの大切さを推奨されています。
絵本には、日常会話では使わない様々な豊かな表現が詰まっています。また、子どもの想像力も大きく膨らんでいきます。しかし、同じ読み聞かせでも、子どもに強制的に読み聞かせることは、逆効果だそうです。親が、子どもと一緒に絵本を楽しみ、子どもと一緒に感動を共有することで、子どもの語彙力が大きく伸びていくのだそうです。
語彙力は、自分の気持ちや物事の状況を上手に説明できたり、その人の人間的な魅力を引き立たせていくものです。子ども達の生きる支えとなっていくものでしょう。
親子が、絵本を読みながら、一緒に喜んだり悲しんだりできる時間は、とても幸せな時間だと思います。子どもは、大好きな家族と幸せな時間をたくさん経験する中で、生きる力が自然と育まれていくのでしょう。忙しい中にも、子どもと過ごす幸せな時間を大切にしていきましょう。