満開の桜の花もすっかり散り、鯉のぼりがあちらこちらで泳ぐ季節になりました。保育園では、新しい年度がスタートし、一ヶ月が経とうとしています。新入園の子ども達にも、素敵な笑顔が見られるようになりました。
さて、先日は、新園舎の上棟式が行われました。お餅とお菓子でいっぱいの袋を持った笑顔溢れる子ども達の姿が、上棟式を素敵に彩ってくれました。
昨年の11月23日から本格的な工事が始まりましたが、鉄骨を組み上げるまでの基礎工事に約4ヶ月もの月日を要しました。基礎工事が完了し、鉄骨の組み方が始まると、わずか上棟式までは二週間程度でした。立派な建物を建てるには、普段は目に見えない基礎をしっかり作る必要があるということでしょう。基礎がしっかりしていれば、建物はいくらでも修繕して使い続けることができます。
人の育ちも同じ事が言えるように思います。人生には、思い通りにいくことばかりではありません。必ず悲しみを抱えたり、時には、つまずいていくこともあるでしょう。しかし、子ども時代の基礎がしっかりしている人は、必ず立ち直り、再び歩み始めることができるのではないでしょうか。
人間の基礎を作っていくのは、手間も暇も惜しむことのない周りの人々の深い愛情だと思います。深く愛されて育った人間には、揺らぐことのないしっかりとした人間の基礎ができていくはずです。忙しい中にも、子どもを愛おしく思う心を大切に、愛情深い日々をお互いに過ごさせていただきましょう。
2023/5/1