猫と犬との違いから
園長からセミの声が本格的な夏の到来を告げています。大変暑い日が続いています。熱中症等に気を付けながら、暑い夏を楽しく過ごしていきたいと思います。
さて、先日、ある新聞のコラムに、猫と犬との違いについて、興味深いことが書かれてありました。猫も犬も、人の心を癒す力をもっている動物で、昔からペットとして可愛がられています。しかし、猫と犬とでは、その癒しの力に決定的な違いがあるといいます。犬は、人間のルールを理解して、人の命令を忠実に守ろうとする生き物です。人の気持ちを察し、人の思い通りに動いてくれるところに、人は、癒しを感じるといいます。一方で、猫は、同じように人間のルールを理解していても、自分が嫌なことは絶対にしない、人の気持ちをそんたくしない生き物です。しかし、心が疲れた人を、猫がほっとさせる最大の要因は、猫が嫌なことは絶対にしないという点にあるといいます。
人間関係は、うそや裏があることもしばしばです。その人の言葉や行動が本心からなのか、それとも我慢してのことなのか、考えるだけで疲れてしまいます。しかし、猫は、ありのままが本心なので安心できるのだといいます。猫を飼っている家庭では、猫と人との関係は、縦型の主従関係ではなく等しい関係であることが多いそうです。
昔から、「子どもは、親の言うことを聞かない」とは、よく言われることですが、それは、子どもが、親にうそや裏を見せず、ありのままの本心で向き合ってくれているということでもあるのでしょう。ありのままが本心の子どもの姿に癒されていく私たちです。縦型の主従関係ではない等しい関係の中で、子どもの心をゆったりと汲み取ってゆける日々を大切にさせていただきましょう。