行ってきますと行ってらっしゃい
園長から年末の慌ただしさが、身に染みる季節になりました。今年も終わりを迎えようとしています。一年を大切に振り返りながら、新しい年への思いを膨らませていきたいですね。
さて、先日、「行ってきます」「行ってらっしゃい」という何気ない挨拶に込められた意味について書かれた本に出会いました。「行ってきます」は、「行って」必ず帰って「きます」という小さな約束の意味があるそうです。一方で、「行ってらっしゃい」は、「行って」無事に帰って「らっしゃい」という小さな願いの意味があるそうです。人は、いつどんな形で命終えるか分かりません。見送った人が当たり前のように戻ってくるとは限らないのです。「行ってきます」「行ってらっしゃい」という日常の何気ない挨拶の言葉の中には、「また会いたい」という想いがぎゅっと詰まっているのです。
私達は、日々、様々な言葉に囲まれながら過ごしています。次の瞬間に消えていく言葉もありますし、お釈迦様の言葉のように、何千年も消えずに響き続けるものもあります。一言で、その人を幸せにしたり、逆に、深く傷つけたりもします。言葉が持つ力は、私達の想像を超えています。
近頃は、スマホやゲームなどの普及により、子ども達が、素敵な言葉に触れていく機会が少なくなっているのではないでしょうか。愛情深い素敵な言葉に囲まれて育つ子どもは、人を幸せに出来る素敵な言葉を紡げるようになると思います。そして、そんな素敵な言葉は、特別なことではなく、日常の何気ない会話の中にたくさん隠されているのでしょう。
年末年始は、ご家族で過ごされるご家庭も多いことでしょう。家族で交わす一つひとつの会話を大切に味わいながら、温かい時間の中で新しい年を迎えていきましょう。

