今年の夏も大変暑い日が続きました。また、地震や大雨など、災害の多い夏でもありました。いまだ避難生活を余儀なくされている方々のことを思うと、胸が痛みます。9月は、気温とともに、様々なことが落ち着いていくといいですね。

 さて、以前、世界の中での日本人の特徴について、とても興味深い記事を読ませていただいたことがありました。それは、虫が鳴く声を「虫の声」と聞いているのは、世界の中でも日本人だけだというものです。西欧人やお隣の韓国人や中国人でも、虫の鳴き声は、単なる雑音の一つに過ぎないというのです。これは、虫の鳴き声を機械音や雑音を処理する右脳で聞いているか、人間の話す声の理解など、論理的知的に処理する左脳で聞いているかの違いだそうです。

 虫が鳴く声を聞いて、「虫の音」と感じるか「虫の声」と感じるかの違いは、大きな違いがあると思います。「虫の音」を聞いている外国人には、虫の心は聞こえていないでしょう。ただ機械音のような雑音が響いているだけです。しかし、「虫の声」を聞いている日本人には、虫の心が聞こえているのです。虫が鳴く声には、命の響きがあります。そこには、虫一匹一匹の喜びや悲しみが響いています。

 虫の鳴き声を通して、無機質な雑音が響く世界ではなく、命が響き合う世界に出会える私達は幸せです。これから秋が深まり、静かな夜に様々な虫の声が聞こえてくるでしょう。子ども達と一緒に、虫の心にも耳を傾け、命を感じていける時間を大切にしていきたいですね。