大阪・関西万博が閉幕して
園長から厳しかった残暑が一転し、秋の季節が深まってきました。先日の運動会では、多くのご家族の皆様がお越しくださり、子ども達の大きく成長した姿を皆様と一緒に喜べる時間がもてました。最後まで温かい応援をくださり、まことにありがとうございました。
さて、10月13日(月)に、大阪の夢洲で開催されていた大阪・関西万博が閉幕しました。2558万人もの人々が訪れ、大いに盛り上がりを見せた万博となりました。次の万博は、5年後の2030年に、サウジアラビアのリアドで開催予定です。
第一回目の万博は、今から174年前の1851年にロンドンで開催されました。万博は、その時代の文明の進歩を世界中が共有し、未来の形に出会える場として、170年以上にもわたって、世界中で受け継がれてきたのです。今では当たり前になっているエレベーターや電話、電気自動車などは、すべて万博で発表されてきたものです。
仏教で大切にされている言葉の一つに「諸行無常」というものがあります。この世界のあらゆるものは、移り変わり、止まるものは一つとしてないことを表した言葉です。この言葉は、単に移ろいゆくものを眺めるための言葉ではありません。人は、変わることができるということを教えようとされた言葉なのです。万博に人々が大きな楽しみを味わってきたように、未来を想像することは、本来、とても楽しいことなのでしょう。未来には、人が進歩し成長していく無限の可能性が秘められているからです。
季節が変わっていくように、大人も子どもも止まることなく変わっていきます。変わっていくからこそ、日々の一つひとつの事柄が、掛け替えのない大切なものであることに気づかされます。子どもが持つ未来への無限の可能性を楽しみながら、掛け替えのない今の日々を大切にさせていただきましょう。

