今年度も、残すところ、あと一ヶ月となりました。発表会では、本当にたくさんのご家族の皆様にお越しいただき、まことにありがとうございました。それぞれに成長した子ども達の姿を大切に受け止め、残りの一ヶ月も丁寧に過ごしていきたいと思います。

さて、先日、ある70歳代の方が、ご自身の亡くなられたお母様のお姿を懐かしまれて、次のようなお話をしてくださいました。「私の母の世代の方々は、自然と周りの方々への配慮ができる人達でした。よく病院に母を連れて行きましたが、いつも病院の待合室に入るなり、『どなた様もおはようございます』と挨拶していました。私も見習おうとするのですが、なかなか『どなた様もおはようございます』は、言えないですね。」挨拶をするという当たり前の行為の大切さを、改めて教えていただいたことでした。

1979年にノーベル平和賞を受賞されたマザー・テレサは、「愛の反対は憎しみではなく、無関心である」という言葉を残されました。挨拶をしないということは、その人に対して無関心であることの表われでしょう。それは、憎しみよりも冷酷で残酷なことなのです。どんな人、どんな命にも心をかけ、言葉をかけていく挨拶という行為は、慈しみと愛の詰まった、とても温かい人間の姿だと思います。どんな人にも気持ちのよい挨拶ができることは、その人が、とても優しい人であることを表わしています。

年度末年度初めに向けて、忙しい日々が続いていきます。忙しい時ほど、自分にしか目が向かなくなる私達です。気持ちのよい挨拶を通して、子どもと一緒に優しい心を育む毎日を大切にさせていただきましょう。