新しい年が明けて、早くも一ヶ月が過ぎようとしています。先日は初雪も降り、雪を見て喜ぶ子ども達の声が、明るく保育園を彩ってくれました。

 さて、先日、ある有名な料理研究家の先生のお言葉が、ある本に紹介されていました。「和食では【混ぜる】はない、【和える(あえる)】という。それぞれの違いを尊重して、自然の調和をみるもの」というものです。日本人が育んできた和食の文化は、違いを尊び、互いを補い合い、調和されていくところに大きな特徴があると言います。そして、それを成しえるのは、食材となってくださった様々な命への感謝と味へのひたむきな研鑽だと言います。

聖徳太子の「和を以て貴しとなす」という言葉があるように、「和」というのは、古代から日本人が大切にしてきたものです。私達、人も同じです。みんな心も体も、まったく違う人ばかりです。それが、単に混ざるのであれば、秩序の混乱です。そうではなく、互いを思い合い、違いを尊重していくところに、人としての素晴らしさがあるのではないでしょうか。

保育園では、発表会の練習が進んでいます。一生懸命に取り組む子ども達の姿には、いつも大きな感動を頂いています。それぞれに掛け替えのない個性を持った子ども達が混ざる舞台ではなく、子ども達みんなで和をもって作り上げていく素敵なハーモニーをご覧くださればと思います。子どもも保護者も職員も、みんなが笑顔になれる素敵な発表会になると思っています。ぜひ、子ども達に温かい応援をよろしくお願いします。